お身体を大切にすることにつながっています。
避妊について

日本では避妊というとコンドームが主流ですが、コンドームはその場限りの避妊法ですので、扱いにより破れることもありますし、間違えた使用方法で効果を発揮できないケースもよくあります。
望まない妊娠をされる方がお一人でも少なくなるよう、避妊の正しい知識をしっかり持つことが重要と考えています。
また、当院では、コンドームが破れてしまったなど、避妊に失敗したと思われる際に、緊急避妊ピル(モーニングアフターピル)を院内処方しています。早い時期に服用すれば効果を見込めるため、できるだけ早くご相談ください。
院長がおすすめする避妊方法
低用量ピル
毎日1回1錠を服用することで高い避妊効果が得られます。
また、低用量ピルは避妊だけではなく、月経不順や月経痛の改善にも効果が期待できるので、治療用にも使用されています。
ミニピル
従来の低用量ピルには卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲスチン)が含まれていますが、ミニピルは黄体ホルモン単独のピルで、正しく使用すれば1日1回の服用で従来のピルと同様の避妊効果が期待できます。
卵胞ホルモンが含まれていないので、血栓症のリスクが高い方、すなわち40代、ヘビースモーカー、BMIが高い、前兆を伴う片頭痛がある方などにも服用していただけます。月経痛や月経時の出血量の軽減効果も期待されます。
副作用は、不正出血の頻度が従来の低用量ピルより高いほか、嘔気嘔吐、乳房痛、頭痛、気分不良などが報告されています。
今回日本でもミニピル「スリンダ錠28」が承認され使用可能になりました。
当院では1シート(28錠)2970円(税込)で取り扱いしております。
緊急避妊ピル(モーニングアフターピル)
望まない妊娠や避妊に失敗した可能性がある場合は、速やかにご連絡ください。
性交後72時間以内の服用が推奨されていますが、早く服用するほど効果が高いと考えられます。
IUD(避妊リング)、IUS
子宮膣内に小さな器具を装着して妊娠を防ぐ避妊方法です。
最近は、黄体ホルモンを持続的に子宮内に放出する新しいタイプのIUSが開発され、高い避妊効果を発揮しています。
これは内服薬である低用量ピルと違い、ホルモンの効果がほぼ子宮だけに留まるため、全身に対する副作用の心配が少なくなっています。
また、生理痛などの月経に関係した症状を軽くすることも分かっています。
決まった時間にお薬を飲む必要もなく、外すことで妊娠が可能になるため、おすすめできる避妊法です。